「……」

「……」


シ…ンと静まり返った
部屋の中で、

陸が床に荷物を下ろす。


何も言わない雫の後ろ姿を見ながら、
陸が首を傾げた。



「雫、話って…?」

「…あ、うん。あのね、…その、えっと、も、もうすぐ期末だね!」

「え?ああ…うん」



話ってそれ?

また勉強教えて、とか?


そう思いながらも
俺は雫に耳を傾けた。



「…じゃなくて、」

「ん?」

「そうじゃなくて、…えっと、」

「?」