一年くらいして、いつものように ゆうまと帰る帰り道。


私は ゆうまに聞いた。

『ゆうま、私にプロポーズしないの?』

ほんの冗談だった。

そのうちね。って笑って返してくれると思ってた。


それが、違った。

ゆうまはあからさまに申し訳無さそうな顔をした。

『ゆうま?』

『ごめん。なお。
俺には婚約者がいるんだ。』

真面目な顔して言う。

『なっ。なにいってるの?
じょう――『ごめん。』