数分してやっとお互いの唇を離した。 結構疲れたな。 俺は葉山を見た。 げっ! 「五十嵐くんってやっぱ私より経験下じゃない?」 葉山は満足そうな顔をして、自分の唇をペロとなめた。 「はっ? 何を根拠にそんなこと――「だってどう考えても今の五十嵐くん感じてたもん!」 ねっ? と俺を見る。 「ぢゃあ今回は負けを認めてやる。」 こんなこと言われたら負けを認めるしかねぇーしな。