数学室に入ると、見るから、一瞬とまどった葉山。 そんなに不思議かよ。 まぁ、実際ここに勉強しに来たわけじゃない。 「――とりあえず、座って。」 そう言って、ソファーに座る葉山。 俺が座らないといけねーのは、多分その向かいのソファーなんだろーな。 だか、俺は葉山の隣にズカッとわざと音をたてて座った! 「はっ?」 戸惑いを隠せず、間抜けな声を出す葉山。 でも、俺はそんな葉山を横にケータイを開く。