「好きっ。」


大好き。


「はっ?」


私、そうだったんだ。

「私.....賢治が好き!」


「なお?」



なんで、この気持ちに気づかなかったんだろう。


文化祭のときから、賢治を意識し始めていた。





ううん。

違う。

もっと前から、私は賢治が好きなの。





「いつからだろぅ。

賢治は私のヒーローだった。
困った時には助けてくれて、意地悪だけど優しくて癒されてた。


だから、ヒーローだと思ってた。


だけど、ちょっと違う。

私のタイプにぴったりだった。


だから.....。」




「ストップ。

もう、いい。
喋るな。」