「無理じゃない....わけでもない。」



こいつの反射神経よかったんだっけ。


「あっ。頭がくらくらするー。」


二日酔いかぁー。

こんなに飲んだの久しぶりだなー。


「昨日のことは、だいたいわかった!


いろいろごめんね?」


本当に。
賢治がいなかったら、私道路に寝てたもんねー。


感謝してもしきれないよー。


「私、そろそろ帰るね。

今度、なんか奢るから。」


頭は痛いけど、迷惑かけすぎてるから。

私は、自分の上に被された布団をどかして、立ち上がった。


「どわっ!!」


「ははははー。

やっぱ無理じゃん。

無理すんなって!」


立ち上がった瞬間に、またよろめいてしまい、またベッドに座った状態になってしまった。


その様子を見て、裏のない笑顔をみせてくれた。

ただえさえ、整った綺麗な顔立ちをしているのに、フワッと笑うと、不覚にもドキッとしてしまう。


でも
「賢治には最近迷惑かけちゃってるし、悪いよ。

水だけ貰える?

すぐ帰るから。」


私も笑顔を返した。

すると、賢治の顔が一気に赤くなっていった。


「あれー?

賢治?
もしかしてー。
見とれちゃった?

うふふー。
なんちって。


私、可愛くないから!」



冗談っぽく笑った。