なんか、前も久高と縁切ったことにしちゃって今回は、言い訳すらできない嘘。

完全に私って嘘つきじゃん。

まー。
そーなんだけどさっ!

私、あんま嘘バレないタイプだからね?

「......入る。」

「えっ?ちょ、勝手に入らないでよー。」

「あっ?なんか言ったか?」

「な、なんでもないっす。」


ほら、嘘バレたのはさすがにヤバい!

完全に、立場逆なっちゃってるからね!


ズカズかと中に入っていく、賢治くん。

「ねぇ、だから今お家汚いんだってばー。」

―どん―

「ぶっ!

.....ちょっとなに?
急に止まらないでよ。」


「おい。」

おい!?

私、これでも先生なんですけど。


「な、なに?」

「....寝室ってどこ?」


はーーっ?

こいつ、なに!

いきなり人の部屋に押し掛けてといて、まさか寝るつもり?