「はぁー…」
思わず、ため息をつく。
「空羅くん、どうしたの??」
声のする方を見てみると。
太陽に照らされた
吉岡が心配そうに俺を見ていた。
「なんかあったら話聞くよ?」
「あ…さんきゅーな。大丈夫だぜ?」
吉岡を心配させたくなくて。
思わずそう、ウソを言ってしまった。
「本当に??」
「本当だって」
「…でもなんかあったら言ってね?」
「…おうっ」
優しい吉岡に、
より一層愛しさが増した。
「吉岡っ」
「ん?」
そう言って振り返る吉岡は、
すっげぇ、綺麗で。
「明日、頑張ろうな」
それしか言えなかったけど。
吉岡は。
「うんっ!!」
そう言って、笑ってくれた。