あれから私は裕ちゃんのために生きてる。
あの日、裕ちゃんのお父さんから言われた言葉のために。
時間が経つのは早くてもうあの日の事故から何年も経ってる。

裕ちゃんがいたことを少しでも忘れたくなくて、私は裕ちゃんが通ってた学校に通った。
もちろん親が賛成するわけもなく親の反対を押しきっての入学だったわけである。

親を敵に回してでも私は裕ちゃんの通ってた学校に通いたかったんだ。
裕ちゃんが今ごろ生きてたら何をしてたか。
そんなことばかり考える日々で……。

裕ちゃと同じ学校。
裕ちゃが通ってた学校。

裕ちゃん…。