「お父さん…」


あの時のギターの音はまだ覚えてる。



もしかしたら。


ギターを弾いて世間に認められたらテレビに出られるんじゃ。


そんなことを思うと胸の鼓動が早くなった。


「…」


考えるより先に私は走り出した。






お父さんの部屋へ。