「みなさんこんにちは。軽音楽部です。僕たちは4人という少ない人数ですが今日まで毎日頑張って練習してきました。それでは聞いてください。」


「…」


拍手の音を耳に、お父さんのギターを手に、これまでのことが一気に脳内を駆け巡る。


「1.2.3.4…」



私は自分の人生がとても嫌だった。



だからこそ神様を憎んだ。



神様なんていないのに憎むだなんてやっぱり人間は何かを信じてないと生きられないのかもしれない。



でも、希望を信じてたから私は今日まで生きられているかもしれない。



そう考えるとギターに力がこもる。



なんだろう…とても楽しい。



もう1曲が終わってしまう。




まだ、弾きたいの。











彼のため。