「淳二…俺はカルにあったほうがいいと思う。」

「何でだよ。」


「気持は分かっていても吹っ切れないものだろう。これ以上萌乃が嫌がらせに合うのは見てられねぇ。」


「あぁ…」


淳二は足元に視線を落とすと気まずそうに萌乃を見た。


「もう少し待っててくれ。」


淳二はその一言を言ってカフェを出て行った。


萌乃は何を思ったのか伝票を掴みレジに立った。


「お会計でしょうか。」

「えぇ。とても美味しかったわ。」


「誠にありがとうございます。またのお越しを。」