簡単に食事を済ませ、蓮の分も作りおき。

私はなんていい姉なんだろう…、なんて本心は絶対口に出さないけれど。


それより、蓮はどうしたんだろう。
さっき辞書で叩いてから部屋からも出てこないし、気配が全くない。


「……」

若干抵抗があったものの、やはり心配で様子を見に行く。


音がしない自室のノブに手をかけ、おそるおそる回す。


…って!なんでビビってんだ私!


そう言い聞かせて中を覗く。


「………………ハ。」