「動揺してないし!何でそういう話に持ってくの変態!!」


近くにあった目覚まし時計を精一杯投げつける。


「…ばっ」


弟は目覚まし時計をかろやかに避けてみせた…が、反動でよろけた。



バランスをくずし二人してベッドに倒れこむ。


「………!!」


手は横に
目の前にはドアップの顔。


ああそうか。これがいわゆる“床ドン”ってやつか。


あ、でも床じゃなくてベッドだから
ベッドドン……ベッドン?

まあとにかく、世の中の乙女たちはこういうシチュエーションに胸を高鳴らせているわけか。


って、何を考えてるんだ私!!