反射的に目をそらして、そして後悔した。

これじゃあからさまに意識してるみたいじゃないか。


ああ~!!私のバカ!


再び目を合わせようともしたがそれも躊躇った。


結局、地面についた手を痛がるフリ―――をしている感じで手を見つめてみた。


そして数秒後、なんて理解不能な誤魔化し方をしたんだとまた後悔。


ああ、もう、ぐだぐだ!!


狭い脳内で葛藤を繰り広げていると、蓮の細い腕が伸びてくる。

「…!」


両頬を掴まれて強制的に目を合わせる形に。


「………姉貴…」



だんだんと蓮の顔が近付いてくる。

「……えっちょ…まっ…!」