その日も朝はやってきた。 カーテンの隙間からさす光を反射的に避けて、再び布団の中にもぐりこんだ。 4月。春眠暁を覚えず。 まさにそれだと思う。 あと1時間………いや、30分でもいいから眠っていたい。 そうして二回目の眠りにつこうとした。その時だった。 いきなり布団をはがされ、体を覆う温もりがなくなる。 「…んんー」と呻きながらいやいや瞼を開けると、そこに居たのは 弟だった。