降ったらいいのに。
奇跡、もう一回起きないかなー。
「てか、望月もっと早くいえよな。お見舞い行ったのに」
「はぁ?浮気する奴が悪いだろ!」
「俺は雪一筋だ!!女に心を許した覚えはない!!」
「なら浮気すんなよばーか!!」
「はぁ!?学力ならお前に勝てますー!!」
「死ね!!!」
子供みたいだな、2人とも。
でも…いいな、こんなの。
心があったかい。
ほんと、俺って気づくの遅いよなぁ…。
早く気付けばよかった。
「ほら、子供みたいなけんかしないで。楽しくしてよね」
「あ、じゃあさ、今日の英語の話してやるよ!桐咲がさぁw」
「バカっ、それやめろっ!!」
「やだーw」
その後もふざけ合って楽しくやった。
「もう夜だなー」
「んなー…って!雪だ!!雪だぞ!!」
「え?うそ!?」
外を見ると本当に雪が降ってた。
「天気予報じゃまだ先なのに…」
「雪………綺麗」
ドクンッ
…………え?
どんどん息がしづらくなる。
まるで何かに息をするのを妨げられてるような。
苦しい……っ!!
まだ……死にたくないのにっ………!!