「うわ、これ欲しかったやつじゃん!いつ買いに行ったわけ!?」
「今日。ついさっきね」
そういいながら冷蔵庫からケーキを出す。
「うわ、これうまいケーキ屋の!」
「うん、そう。この飾りもチョコだから美味しいよ」
「うわー、ありがとう!楽しいクリスマスだわっ!」
そういって俺の好きな
あの輝いた笑顔を見せる。
「たまには早いクリスマスもいいでしょ?」
「いいな、新鮮で!」
「早く雪降るといいな」
「俺は早く降って欲しくねぇかな」
「なんで?」
「雪は雪を見るまで死なねぇんだろ?」
「うん?」
「降らなかったらずっと生きててくれるし」
「……あほ。運命なんだよ」
「だよな!でも寒くなるからやだなー!」
「綺麗だし、いいだろ」
今年の雪はもっと綺麗だといいな。
「よし!ケーキ食おうぜ!」
「うん。そうしよ」