《魅夜都くんと…怜くんだね?》

《は…い》

《そっか…君たちが…。梨花ちゃんはよく君たちのことを大切そうに話してたよ》

《俺たちの…ことを…?》

《うん、そうだよ。魅夜都くんはいつでも支えてくれたみたいだね。怜くんは…浮気をしてた》

《…………っ!!》

《でも、梨花ちゃんは恨んでなんかなかったよ》

《え…………?》

《彼女はふたりのために生きることを決めたんだよ》

《どうゆう…ことですか?》

《それは…これを見ればわかるよ》

そういって渡したのは二通の手紙。

《それじゃあ、また》

病室を出ていく先生を横目に

まずは魅夜都が手紙を開いた。

《………っ!!りっ……かあ…!!!》

〈ミヤへ
いつも支えてくれてありがと。
ミヤにはすごく感謝してる。
辛くても笑って、私を元気づけてくれた。
その温かさにどれだけ助けられたか。
思えばたくさん迷惑かけたね。
ありがとう。
これからもずっと親友。〉

《ばかやろぉ……!!!なんでっ…何でこんなこと残して逝っちまうんだよぉ…!!》

次に怜がゆっくりと手紙を開いた。

〈怜へ
最後だから怜って呼ぶのを許して下さい。
怜には秘密にしてたけど
私には余命がありました。
それを告げて、縛り付けるなんてことは
絶対にしたくなかったから
ミヤとの秘密にしてた。
好きでもない私を愛してくれてありがとう。
どうか、美波ちゃんとお幸せに。
私は怜を、世界で一番愛しています〉

《ウソだろ…梨花っ……!?お願いだ…目を覚ましてくれっ!!まだたくさん伝えたいことあんだよ!!もう一度………笑ってくれよぉぉぉ……!!》

そこでエンディングテーマが流れ

ドラマは幕を閉じた。

「やっぱ悲しい最後だな」

「こんな別れ方は嫌だな!誰も得しねぇもん」

「そうだね…」