「あ、そーいえば!最近ドラマ見てなかったろ?ほい、録画したやつDVDにうつしといた!」
「よかった、ありがとな!リコちゃん、みんな、お兄ちゃんはもう病室戻るね」
「えーっ!やだーっ!」
「いつでも遊びに来ていいから。それじゃあ、またね」
そういって病室を出た。
病室に戻ってすぐにDVDをみた。
《事故で亡くした…って……》
《あの時話してればって………ずっと後悔してたの……。怜くんにはそんな思い…してほしくない。だから梨花ちゃんとちゃんと話して?》
《……あぁ、わかった》
《ごめんね、引き止めちゃって…》
《いや、いい。辛かったんだな、美波も…》
《もう大丈夫だよ!ほら、のも?》
《あぁ》
場面は変わって次の日。
次は梨花目線みたいだね。
《はぁ……最悪だなぁ…》
《お、梨花まだ気にしてんのか?》
《ミヤ…》
確かミヤって一緒に住んでる
小野 魅夜都(おの みやと)だよね。
《昨日もいってたよな。大丈夫か?》
《うん………。結構きついかな…》
《だよな。あんま無理すんなよ?》
《大丈夫…もう忘れることにしたし》
あ、彼氏がきた。
《あっ、梨花…!》
《………なに?》
《昨日は……ごめんな。それで……》
《気にしてない。私たち、もう別れたでしょ?ただの他人だし》
《梨花……》
《私、ちょっと用があるから》
そういって出ていく梨花。
廊下を歩いていると美波に会う。
《梨花ちゃん…!》
《あら、美波ちゃん。1つ、聞きたいんだけど》
《何………?》
《何で付き合ってないの?》
《それは………怜くんがまだ梨花ちゃんのこと好きだから……。怜くん、梨花ちゃんのこと好きなんだよ!もう一回、チャンスあげて………?》