《……どこに行きたいの》

《じゃあ、怜くんの家に行きたいな♪いい?》

《………家はダメ。片付けてない。そこの居酒屋じゃだめか?》

《んー、いいよ!ほら、行こっ!》

そういって居酒屋に入る。

「雪ー、飯だぞー!」

「んー、これが終わってから」

「あ、これ雪がハマってるドラマか!人気だよなー!」

《ねー、そういえばさ?梨花ちゃんと仲のいい小野くんっているでしょ?今、一緒に暮らしてるみたいだよね》

《………は?》

《え?知らなかった?私たちの部署では有名だよ?怜と小野くん一緒の部署じゃん!そんな噂聞かないの?》

《全然》

《梨花ちゃんも一緒なのに!?》

《だから聞かないってば》

《へー、そうなんだ。一部ではもう付き合ってるって話だよ?》

《付き合ってる……?》

《あんだけ仲いいもんねー!それに、小野くん梨花ちゃんのこと好きみたいだし!うまくいっても不思議じゃないよ?》

《梨花が………。小野と……》

《…ねえ?私と付き合ってよ》

《は?何で?》

《私なら……梨花ちゃんの代わりになれる。怜の心の穴を埋められる!!》

《俺は………梨花を愛してる》

《………やっぱね》

《………?》

《浮気しても好きなんだね、梨花ちゃんのこと。浮気する条件話した時と変わってない》

《………そういえばそんなこといったな》