「紅瀬 雪さーん!お入り下さい!」
「あ、はい」
いわれる通り、診察室へ入った。
「先生、何か問題あった?」
この人は母の知り合いで
俺が小さい時からお世話になってる先生。
「……雪くん、落ち着いて聞いてほしい」
「え?うん?」
「小さい頃に事故にあったよね?あの時、もしかしたら数年後に何かの病にかかるかも知れないって…話したよね」
「あ、うん。…え、まさか…」
「………あの時の事故の後遺症…。今になって出たようだね。しかも厄介なのが……」
「どういう………こと?」
「心臓がね……病におかされている。もう手遅れで………」
まって。
「雪くんの命は……」
やだ、聞きたくない。