「何度か会ったけど、彼、近寄り難い感じがするし…」
「でも、秋成さんは優しいのよ」
「いつもいつも仕事っていってるけど浮気とか考えないの?」
「まぁ、秋成さんモテるから心配だけど…それでも今は私幸せだから大丈夫よ」
「…ハイハイ、何であんな男に引っかかっちゃったかなぁ…私の友人は」
そう言いながらも、注文していたカフェオレの残りを一気に飲み干す友人は、少し不満げな様子でした。
でも、嫌味ではなく本気で私を心配してくれていることが分かるから私は何も言えないのです。
「この前、3つ年下の爽やかな青年に告白されたんでしょ?遠くから見ただけだけど私はあっちの方が良いと思ったよ」
そう、友人が秋成さんの話題を振ってきたのも、先日私が街でよく見かける青年に告白された所を目撃されたのがそもそもの原因だったのです。