私、三条彩奈(さんじょうあやな)は今、廊下を急いでいる。生徒会に遅れそうで、速く行かなければならないのに、足がもつれて…
ーーーあ、ちょっ、すべったっ…!
転びそうになったそのとき。
「危ない!!」
ガシッ。私を止めてくれた人がいた。
「あ、す、すいませ…」見上げると、茶色の瞳が目の前にくる。
か、顔近いっ…
「あ、大丈夫だった!? なんか咄嗟に助けちゃったけど、痛いところとかない?」 そういいつつ、離れるその人は、よく見ると、金髪の髪に短いスカート丈、ダボダボのセーターを着た、ギャルっぽいっ…っていうか、完全にギャルだ。
「てかさ…超可愛い!! ライン交換しよ!」
…は? え? いきなりどうしたのこの人…て、時間ー! 遅れるっ!
「すいません、急いでいるので!!」
払いのけて、先へ踏み出す。
「えー! イヤアアア!! 待ってよー! 」
待ちません!
いきなり初対面であれって…ギャルに目をつけられるとかまずいよね。
なんで私なんかのライン欲しがったんだろう…
☆次の日☆
朝、教室に入ろうとしたそのとき。 背中をポンポンと叩かれる。振り返ると、そこには、昨日のギャルがいる。
「おはようっ」
…えーと。 とりあえず無難な返しをすればいいよね。
「あ、昨日は助けてくれてありがとうございました」
「そんな堅苦しい喋り方する必要ないってー! てかさ、なんで廊下走ってたの? トレーニングするなら外でしなよ!」
私は文化系なのでトレーニングなんてするわけがない。
そもそも昨日は晴れだったから、運動系の部活も廊下でトレーニングなんてしない。
発想がすごいなこの人…。
「生徒会に行こうとしてたんだよ」
「そうなんだー…て、生徒会の人!?きゃーーーー!! あたしみたいな奴がちかづいちゃってヤバイかっ、あーでも今めっちゃ友達になりたい!!」
「え、ちょ、」
どうしようどうしよう。
「ラインやってる? 友達追加したいなー…て、昨日はゴメンね、いきなり聞いて。ホントまじかわいかったからさ、運命だと思っちゃって」
ーーーあ、ちょっ、すべったっ…!
転びそうになったそのとき。
「危ない!!」
ガシッ。私を止めてくれた人がいた。
「あ、す、すいませ…」見上げると、茶色の瞳が目の前にくる。
か、顔近いっ…
「あ、大丈夫だった!? なんか咄嗟に助けちゃったけど、痛いところとかない?」 そういいつつ、離れるその人は、よく見ると、金髪の髪に短いスカート丈、ダボダボのセーターを着た、ギャルっぽいっ…っていうか、完全にギャルだ。
「てかさ…超可愛い!! ライン交換しよ!」
…は? え? いきなりどうしたのこの人…て、時間ー! 遅れるっ!
「すいません、急いでいるので!!」
払いのけて、先へ踏み出す。
「えー! イヤアアア!! 待ってよー! 」
待ちません!
いきなり初対面であれって…ギャルに目をつけられるとかまずいよね。
なんで私なんかのライン欲しがったんだろう…
☆次の日☆
朝、教室に入ろうとしたそのとき。 背中をポンポンと叩かれる。振り返ると、そこには、昨日のギャルがいる。
「おはようっ」
…えーと。 とりあえず無難な返しをすればいいよね。
「あ、昨日は助けてくれてありがとうございました」
「そんな堅苦しい喋り方する必要ないってー! てかさ、なんで廊下走ってたの? トレーニングするなら外でしなよ!」
私は文化系なのでトレーニングなんてするわけがない。
そもそも昨日は晴れだったから、運動系の部活も廊下でトレーニングなんてしない。
発想がすごいなこの人…。
「生徒会に行こうとしてたんだよ」
「そうなんだー…て、生徒会の人!?きゃーーーー!! あたしみたいな奴がちかづいちゃってヤバイかっ、あーでも今めっちゃ友達になりたい!!」
「え、ちょ、」
どうしようどうしよう。
「ラインやってる? 友達追加したいなー…て、昨日はゴメンね、いきなり聞いて。ホントまじかわいかったからさ、運命だと思っちゃって」