「よーい、バン」

ピストルの音がなって、タイムがスタートした。

今日は1200。短いほうだ。

いつもより速く走れる気がした。

けれど突然…

ズキン。強い強い痛みだった。

あたしはその場に倒れ込んだ。

知らない人までも心配して集まってきていた。

痛みが強すぎて意識を失った。



遠くに救急車の音が聞こえていた。