「違うから大丈夫だよ。葵、お前にはあんまり関わらないようにするよ…」


違う…
そうしたいんじゃないんだ…

私は…悠紀に対する気持ちに向き合うため…
今までの嫌だったトラウマをただの思い出にするため…


「拓篤…私とまた…友達になってよ」

「え?」

「おい…葵…?」

「私…ちゃんと向き合いたい人達がたくさんいるのっ‼︎その中にも拓篤がいる。だから…最初から…友達から…やり直そう?」

「葵…良いのか…?」

「うんっ‼︎」

「なぁ、葵。俺も田中と話したいことがあるんだ。話し終わったらお前とも話したい。良いか?」

「…うん」