「でも、俺、好きな子いるから。だから断った」 私は何も言わず、先を促した。 先輩はきっと私に何か伝えにきたんだとわかったから。 じゃないと、私の家にまでくる理由がないし。 「多分ユナちゃんだけだと思うよ?俺の好きな人気づいて無いの」 「え?みんなは知ってるんですか?」 私は驚いて顔を上げた。 「ユナちゃん。俺の好きな人、ユナちゃんだよ」