「先輩…?なんで謝るんですか?」




「ユナちゃんに怪我させたの、俺のクラスの子だった…俺のせいだった…」




「違います。みんながみんな、同じこと言って…」


「でも、俺があの子の気持ちに応えなかったから。だからユナちゃんが…」

ハルキ先輩が唇を噛み締めた。


そして口を開く。


「あともう1つ、謝らないといけない。俺、今日その子に告白された。だけど、断った。わかるよね?」


それは私にも想像できる。


その子は私に勘違いを重ねる。