「なんで、私…」 今までこんな酷いことをされた事は無かった。 せいぜい悪口とか、上履きが無くなるとかそういう感じ。 「ごめん」 「せん、ぱい…?」 私の体はすっぽり先輩の腕の中にあった。 「ごめん。ごめんユナちゃん」 先輩は苦しそうに謝る。 私にみんなが謝る。でも、謝るの、先輩じゃない。他のみんなでもないんだ。