「ユナちゃんー?いるのー?」



ハルキ先輩の声だった。


安心して、体の力が抜ける。



「先輩?」


そのままリビングに入ってきたハルキ先輩は私を見るとほわっと笑った。



「鍵、掛けてないの危ないよ?あと…大丈夫?」



先輩は私の座っているソファーまで来ると膝を折って目線を合わせてくれた。


「先輩…先輩…どして?」


「うん?」


「どうして?どうして私なんですか?なんで…」


言わないようにしてたのに。先輩を見ると全部零れていた。