「棗!?」





近くの男子校に通っている、





私の幼なじみの上田棗。




家が近くて、



小学校までいつも一緒に行っていた。





中学生になって、



棗は、親の事情で引っ越し、転校した。






もう会う機会なんてないと思っていたのに。





なんで、会えたの?





「久しぶりだな」





そうやって微笑む棗は、




昔の面影が残っていた。