先生は、軽く私を紹介して から、授業を始めた。 一時間目が始まってすぐ、 赤ペンを忘れた事に気づ いた。 あっちゃー。何やってんだ わたし。 少しためらったが、前の席 の男子に声をかけた。 「あの〜、すみませ〜ん。」 「ん?」 こっちを振り返ったのは、 肌が少し日に焼けた、さわや かでかっこいい男子だった。