ジリジリジリジリジリ…。







『うぅ〜ん、うるさぃ』

手探りで目覚まし時計を止めた私。






あれっ?


目覚まし時計?


私は、いつもケータイのアラームのはず…。






うっすらと目をあけた。



見慣れない布団。

横に寝てる知らない男。

ベットの下に散らばってる服。




こりゃ〜ヤッちゃってるよね。

ってか、この男誰だろう?



『はぁ〜。昨日飲みすぎたな…』



昨日の事を必死に思い出す。


うぅ〜ん。

確か昨日は、


もうすぐ春休みも終わるから、パーっと騒ごう!って
女三人でBARへ飲みに来て…。





女三人ってのは、私の悪友。
三人とも同じ年の16才。
(未成年だから、お酒もタバコもダメだけど、当たり前の三人です)







私、宮本 郁美(みやもと いくみ)

友達からは、宮本だから、ミヤって呼ばれてる。
夜遊ぶ時は、ミヤビって名前で通してるの。
何かと面倒にならないようにね!




次に、悪友の2人。

中川 凛(なかがわ りん)

高校は、別だけど、中学からの腐れ縁。
夜は、スズ。



南 愛理 (みなみ あいり)

高校入ってからすぐ仲良くなった子。
夜は、ナンリ。
三人で居た時に、
ナンリの彼氏から電話があって、

『今、近くの居酒屋で友達と飲んでるから、三人でおいでよぉ♪』


って、お呼びがかかったんだっけ。



ナンリの彼氏は、智(とも)君。
今年、大学を卒業して社会人になったばかり。






愛『智、来たよぉ〜♪』

郁•凛『お久さぁ〜!』




智『おっ!来た来た!
野郎三人で飲んでたんだけどさ、
二人が、ナンリを呼べって、うるさくてさっ。

茶髪のパーマが、遊斗(ゆうと)で、
黒髪が、咲玖(さく)』



愛『はじめまして♪
ナンリです(*^_^*)

ロングの子が、スズで
ボブの子が、ミヤビです。』



彼氏なのに、なぜ、ナンリかって?
もちろん、愛理って本名も知ってるけど
あだ名って事で、外では、ナンリって呼んでもらってるらしい。

で、
飲みだして、一時間くらいしてから
バカップル2人がイチャイチャしだしたんだよね。(笑)

まだ付き合いだして、一ヶ月とか。





郁『そこのバカップル!
見てて恥ずいわっ!!
ホテルにでもいけばぁ〜(笑)』


凛『ほんとぉ〜(笑)
独り身には、見てて辛いわっ』



愛『ちょっ!..../////。
二人ともっ!』


智『(笑)。
二人の許し出たから、ナンリ、俺の家泊まりくる?』

愛『えっ/////
うんっ!行くぅ♪』


遊『あははっ!
ナンリちゃん!可愛いぃ(笑)』

咲『俺たちの事は気にすんな』


智『おぅ!
じゃ〜お先っ!』
愛『ありがとう!
また、今度ねっ』


2人が帰った後、
四人で結構飲んだんだよねー。



そこまでは、覚えてる!!



あれっ?!
その後、どうして
この家に来たんだろう…。





う〜ん。
やっぱ、考えても思い出せない。


なぜか、
咲玖君の家に来てこうなったのだろう……。。





まぁ〜。
過ぎた事は、仕方ないよね。


でも、咲玖君が起きる前に
帰りたい。


そのまま帰るのは、失礼だろうから、
手紙だけ置いていくか。


【咲玖君へ
昨日は、泊めてもらってありがとう。
飲みすぎて、途中から記憶がないの。
咲玖君と、ヤッちゃってるんかな?
彼女とかいたら、ごめんね。

今日用事があったので、起こさずに
そのままかえるね。
さようなら。

ミヤビ】



うん!これて大丈夫だろう。


昨日の事は、後から、鈴に聞いてみればいっかぁー
それから、2日後。


満喫していた春休みも、終り。
今日から、高2の新学期。





愛『ミヤ〜!おはようっ♪
こないだは、ありがとうね!
クラス見た?』



郁『おはぁ〜
ラブラブをごちそうさま(笑)
クラス、今年も一緒だったよ♪
ヨロシクねっ!』


愛『やったぁ〜!
ヨロシクねっ!

こないだ、咲玖君っていたでしょ?
ミヤに会いたいって言ってたみたいだけど。
どうする?』




郁『マジっ?!
実はさ、あの日飲み過ぎたみたいで、
記憶ないんだけどさ、
どぅ〜も、咲玖君とヤッちゃったっぽいんだよねぇ〜。
あはは……。』


愛『はっ?マジ?』

郁『マジ。起きたら、服着てなかったから多分』







『こらぁー!集会始まるぞぅ〜!
早く体育館に行きなさい!!』





郁『まぁ、話は、後で
体育館に行こうか。』