中学2年の夏。



梅雨で空気はジメジメしている。

学校に行く途中、傘では雨を防ぎきれず少ししめってしまった制服を着替えようと置きジャージをとりに教室に行った。

相変わらず雨は降り続けている。

そんな中、校内放送が鳴り響いた。

「今日、誕生日の人がいます。」

私の学校では、誕生日の人を紹介することになっている。
私は少し気になり、耳をかたむけた。

「3年 藤原祐介君です。廊下で会ったらみんなで祐介君を祝いましょう。」

私は3年生は全く分からないのでその時はあまり興味を持たず、置きジャージをとりに、教室へむかった。