1の2のドアの前で何故かドキドキした私は、少し立ち止まった。

(頑張って華恋。去年までと違うの、私は)

自分に言い聞かせた瞬間、

ーーーーーガラガラガラッッ‼︎

「えっ…」
「うおっ‼︎」

飛び出てきた、大っきい男。
目がまん丸になってる。

「陵ー!どしたー?」

「瑞樹、女!飛び出た先に女いた!」

「女…?」

私を取り囲む2人組、背の高い坊主が陵で、普通の方が…えっと、瑞樹?

どっちも顔が綺麗だなぁ、モデルみたい。

「…いこーぜ陵、俺ら売店行くんだろ?」
「お、おう!ごめんね君っ、じゃあまた!」

優しそうな背の高い、陵と呼ばれていた彼は、苦笑いしながら去ってく。
対して瑞樹と呼ばれていた方は、ギリ、とこっちを睨んでその後ろをついった。

…何あれ、瑞樹って方感じ悪っ…
まぁ、あんなイケメン達どうせ関わらないし、無視無視。