目がものすごくキラキラと輝いてる、亜子。
「…だって、鵺姫である雛ちゃんは、どこかの王様と結ばれる運命なんでしょ?
なんだかロマンチックだよね!」
こういう話が大好きな亜子はすごくキラキラしてる。
いや、ね?
王子様って言っても……
鵺姫は代々、「妖王」という王様と結ばれる運命にある。
妖王っていうのは、妖怪の王。
きっと亜子が期待してるようなイケメンの王子様とは全く違うと思う。
きっとアニメとか漫画で見る感じの妖怪と結ばれるんだろうなー。
そう亜子に言おうかと思ったけど、せっかく亜子が楽しそうにしてるからやめとこ。
璃々音はこういう恋バナに興味はないらしく、スマホをいじってた。