「…三篠が……倒れてる。
助けに行かないと……!」




「三篠様が!?だからあれほど無理をするなと言ったのに……!
小雛様、お乗りください!」




紅葉はボンッと煙になって次には大きな狐になっていた。




一瞬迷ったけど、私は紅葉の背中に跨った。




すると紅葉は急に走り出した。
落ちないように紅葉にしっかりと掴まる。




「…もう話してよ、紅葉。
三篠は何に無理をしていたの?」




紅葉に聞こえるように大きな声で話す。




しばらく紅葉は躊躇っていたけど、やがて話してくれた。