み、見えた!
あとは三篠を探すだけ。
三篠……妖怪の世界は見えないから、いなかったら諦めるしか……
脳裏で街を見渡していると、織原神社に三篠の姿を見つけた。
……三篠!よかった……
やっと見つけたけど、三篠の様子がおかしい。
歩き方もフラついてるし、着物にも赤い何かがついている。
もっと近くで見ようとすると、三篠は拝殿で倒れた。
「…みさ…き…!」
もう少し見ようとしたけど、急に目眩が襲い見れなくなってしまった。
「…小雛様!お力を使いすぎです!
そんな長時間使ってはお命も危ういですから」
倒れそうになった私を紅葉が支えてくれた。
私の命?そんなの今は気にしていられない。