紅葉にしか出来ないことがあるように、私にしか出来ないこともあるんだ。
だから私は私に出来ることで、三篠を支えればいいんだ。
でもそれは頼られないと出来ないよ?三篠。
あなたが私を頼ってくれないと、私は何も出来なくなってしまう。
部屋の窓から外を見ても、三篠はいない。
月が寂しく輝いている。
お月様。
私じゃずっと三篠を見ていられないから、代わりに見守っててやって下さい。
そして三篠がピンチの時は私に知らせて下さい。
飛んで三篠を助けに行くから。
この願いは届くはずがないのに、祈らずにはいられなかった。
そしてこの願いと同時に、私の三篠への気持ちも気付いてしまった。