千里眼……
なんか漫画とかで見たことあるかも。




遠く離れた土地の出来事とか、また遠くの人の心の中を読めたりするんだよね。




この力で私はこの前襲われた時、三篠の姿を見た。




千里眼。これが白鵺から受け継いだ私の力。




この眼でこれから三篠の助けになれるのかな?




脳裏に浮かび上がるのは、三篠のイタズラな笑み。




「三篠、無理してないといいけどな……」




そんなことをボソッと呟くと、家の鳥居が見えてきた。




そこからしばらく歩くと、その鳥居に寄りかかっている三篠の姿があった。




「…三篠……!」




私は思わず三篠の元に駆け寄った。