次の日、学校の更衣室にお守りが落ちていたと亜子が渡してきた。
そして三篠は朝、私の傷や様子を見て元気だと分かるとあっちの世界に帰っていった。
本人曰くやることがあるらしい。
混妖達を率いてるんだもんね、三篠は。
でも昨日の絶対守ってやるって言葉は、一人でどうにかしようとする言い方だった。
一人で無理してないといいけどな……
ふっ
三篠のことを考えていると、肩に乗っていた紅葉が笑った。
「…ど、どうしたの?急に」
チラッと紅葉を見る。
紅葉は小さい狐姿で、クスクスと笑っていた。
「…いえ。最近の小雛様はずっと三篠様のことばかり考えていると思いまして。
好きなのですね、三篠様のことが」
「…え、す、好き!?」