家に帰って巫女の格好に着替えて、神社の周りを竹箒ではく。




三篠は拝殿のところに寝そべっている。




妖怪は朝が遅いらしく、三篠は早起きしたから眠いらしい。




スヤスヤと眠っている。




それから三篠を起こさないでまたおじいちゃんに頼まれた本殿を掃除する。




そこには昨日触れた大きな鏡があった。




三篠はここから出入りしてるんだよね。




やっぱり昨日のことがあったから、幽霊が見えるようになっちゃったのかな?




「……はぁ」




自然と口から出た、ため息。




「…浮かない顔をしてるな、小雛」




本殿の出入り口から声が聞こえ鏡越しに見ると、三篠が鏡から私を見ていた。




いつ起きたんだろう。