私は話題を変えようと、周囲を見回す。




すると電柱の近くに体育座りをしている黒髪の女性がいた。




あの人…下を向いてるけどどうしたんだろう。




「…ねぇ、2人とも。あの電柱にいる女の人、どうしたのかな?」




私は女の人を見つめた。




亜子と璃々音は足を止めて、固まっていた。




亜子と璃々音は目を見開いて私を見てる。




「…え、どうしたの2人して……」




訳が分からず首を傾げた。




しばらくの沈黙の後、亜子が恐る恐る声を出した。