ドキッ
不覚にも三篠の言葉に心臓の鼓動が高鳴ってしまった。
綺麗な顔立ちで、そんなこと言うから。
え、てことは学校もついてくるってこと!?
「だ、ダメ!学校までついてこないで!」
こんな半妖が一日中一緒にいられたら、困る。というか疲れる。
私がついてこないでって言っても、この半妖はついてきそうだな。
なんて思っていたのに。
「…そうか。なら行ってこい」
参道を降りると、三篠はアッサリと私に手を振った。
え、あ、意外にもアッサリしてるんだ。
ポカンと口を開けた私を見て考えていることが分かったのか、三篠はクスッと笑った。
「…お前が嫌がることはしない。
お前がついて来るなと言うなら、俺はここで待つ」
ドキッ
また鼓動が高鳴った。
何なの、この半妖は。
さっきから私をドキドキさせて…
私は駆け足で三篠から離れた。