「…お前の母親は相変わらず過保護だな」




拝殿で参拝してから、長い参道を降りる。




「相変わらずって、何でも知ってる風に言わないで」




軽く睨むようにして三篠を見る。




そんな私の表情も楽しむようにして、三篠はふっと笑う。




「…事実、俺は小雛が生まれてから今までずっと見てきたからな。
お前の家族のことも全て分かっている」




何よ、その上から自慢。
すごく腹立つ。




それに………




「いつまでついてくるつもり?」




足を止めて、三篠を見る。




三篠の足も止まって、上から私を見た。




「……小雛の行くとこどこまでも」