「…俺はずっとあちらの世界の鏡からお前を見てきた。
お前が生まれた時から、ずっと…」
ずっと私を見ていた……?
あれ、なんだかこの声、どこかで聞いたことあるかも。
どこでかは思い出せないけど……
私の頬を優しく撫でる、三篠。
私の肌の感触を確かめるように。
「……俺は、お前が欲しい…
俺には、お前が必要なんだ」
「わ、私が……?」
どういう意味なんだろう。
私自身が欲しいのか。
それとも私のこの鵺姫の力が欲しいのか。
この人の表情からは読み取れない。
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コノ出会イハ、必然ナリ。
妖王ト鵺姫。
コノ出会イコソガ、後ノ人間ト妖怪ノ世界ヲ大キク変エテイク。
狂愛ハマダ、始マッタバカリ………