あれから六臣のみんなと夕食を食べ、お風呂場にやってきた。
瑠璃葉と入ろうとしたけど、「姫様と入るだなんて桔梗に怒られちまうよ」と断られてしまった。
瑠璃葉曰く、桔梗さんは上下関係に厳しいらしい。
そんなに厳しくされると嫌だな。
六臣のみんなと仲良くなりたいと思ってるのにさ。
苦笑いしながら着物を脱ぎ、浴場に入る。
そこにはすでに誰かがお湯に浸かっていた。
「……あら?鵺姫様?」
私の開けた戸の音に気付いて振り向いたのは、深寿さんだった。
私はシャワーで体を軽く流して、深寿さんのところに向かう。
「…あの、隣に座ってもいいですか?」
「もちろんです。お座りになって下さい」
深寿さんはニコッと笑って、自分の隣を触った。
私は静かに入り、深寿さんの隣に腰を下ろした。
ふと夜空を見上げると、露天風呂なので星が綺麗に瞬いていた。