「あっどうも」
差し伸べられた手をつかみ
立ち上がろうとすると
「ちょっと待て・・・痛いだろ?」
そう言って君は しゃがんで
腕を 後ろに伸ばした。
「はい乗って おぶるから」
「えっ わ、悪いよ!そんなの 私 重い
から すごく!」
『すごく』を強調して言うと
「大丈夫、俺 60kg以内なら
持てるから」
チラッとこっちを見た
な、なんだ
この体重60kg以内だよなって感じ・・
もちろん!私は 60kgはいってない
まだ6kgも 残ってるもんねぇ~
そう、私は身長162cm体重54kg
「じゃあ お言葉に甘えて」
と言い 君の背中に乗った。