_春_
春、君は可愛らしいピンクの衣装を身に包み、僕たちを優しく見つめた。
少し照れ笑いしていた君は可愛かった。
だがそれも一時の表情。
夏の君はどんな表情なのだろう?
_夏_
夏、君はピンク色の服に飽きたらしく、緑の服に着替えた。
僕は、春のピンク色の服より着飾らない、そのままの君を出している今の君の方が好きだ。
上手くいかなかった時、君はその緑のワンピースをたなびかせながら
「泣くな」
そう言ってくれる。それはまるで呪文の様に僕の心を落ち着かせた。
そんな君もまた一時の表情。
秋の君はどんな表情なのだろう?
_秋_
秋、夏の君の冷静さは何処にいったのか秋の君は赤と黄色の派手な服に着替えた。はっきり言って暑苦しい。
だが、よく考えてみるとまた新しい君を発見したみたいでとても嬉しく思えてくる。
だがまたそれも一時の表情。
冬の君はどんな表情なのだろう?
_冬_
冬、今の君は真っ白い服に身を包んでいる。
とても寒そう。
だけど君は苦痛な表情を見せない。
むしろ真新しい真っ白い服を着ているという嬉しさで君の心は一杯なのだろう。
僕は春の君の可愛さ、夏の君の冷静さ
秋の君のちょっと自己主張な所、冬の君の無邪気さに魅せられたのかもしれない。
だがそんな君の表情もあと少しで見れなくなる。
だってこの世に
_永 遠 な ん て 無 い の だ か ら_
だから今の内に君の表情を目に焼き付くしていこう・・_
END
皆さんこんにちは。クラフルさくらんぼです(*^^*)
こんな小説?を最後まで読んでくれて有り難うございます。
今回は皆さんご察しのように「木」の話です。
はい。やっぱり酷いですね。いろんな意味で。特に最後の辺りですよね。
なるべく彼女仕立てにするのがむずかしかったですw