「ジリジリジリージリジリジリー」

今日も目覚ましが鳴る。

なんて事ない日常。

けど今日は私にとって大切な日。
そう、私は今日めでたく中学生デビューするんだ。


「琴乃ー!起きなさい!何時だと思ってるのー!」 

はっ、と我に返り時計を見るともう八時。
入学そうそう遅刻なんてまっぴらだ。

ぱぱっと制服に着替え、髪をとかし階段を降りる。

そして食パンを牛乳で流し込んだ。

鏡で自分をチェックし、玄関で
「行ってきまーす!!」
と叫び、学校へと走った。